神話の中に神々がフラダンスを興じる様子が描かれているほど、フラには古い起源があります。そして、フラは神への畏敬の念をあらわす踊りとして生まれたものだといわれています。
フラはハワイの伝説では、ハワイが本来の発祥の地だという意見もありますが、一般的にはタヒチが起源であるという説が強いようです。タヒチから持ち込まれ、ハワイ島の南東部のプナ地区で初めて踊られたとされています。ただ「伝説」であるために歴史的根拠、証拠はなく語り継がれてきたものが今も残っているようです。
古代ハワイには文字がなかったので、踊りで神への崇拝と民族の歴史を伝えてきたのです。そのため物的な歴史の証拠が少ないのです。
途中、ハワイの伝統舞踊として人から人へ受け継がれてきたフラは、1820年にアメリカのボストンからの宣教師団たちによって一時、厳しく禁止されました。宣教師たちが「自然崇拝を意味しているフラは野蛮でみだらなものである」としたのです。一神教であるキリスト教を信仰させるためには、自然界の神々を崇拝するフラは宣教師にとって邪魔な存在でした。
また、フラの肌露出の多い衣装(男性はマロというふんどし姿、女性は腰ミノだけ)がみだらに映ったのも禁止された理由とされています。
以後、1874年にカラカウア王によって、フラの禁止令が解かれるまでの約50年間、フラは批判され封印されたといわれています。
19世紀末にハワイ国家主義を提唱したカメハメハ5世や、カラカウア王の時代にハワイの伝統文化の重要性を認識し、先住民の文化を取り戻すための文化復興運動とともにフラは完全に復活したそうです。
このように、フラの歴史とハワイは密接に関係しており、ハワイの歴史を辿る際、フラを知ることはとても重要だといえます。









